婦人科ならJR中央線「武蔵小金井駅」南口より徒歩3分の小金井婦人科クリニックへ予防接種 インフルエンザ 妊婦

予防接種について

予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体から作製したワクチンを接種することによって、病気になりにくくし、たとえ病気になったとしても軽症で済むようにします。

当院では、子宮頸がん予防ワクチン、麻しん風しん（MR）ワクチン、インフルエンザワクチンの接種を行っていますので、いつでもご相談ください。

予防接種を希望される方は、電話での予約をお願いいたします。

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がんは性交によって感染するヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が契機となって発症する事が知られており、初交前にワクチンを接種することにより、予防することが可能です。

性器に感染するHPVは約30タイプが知られており、そのうち約15タイプが子宮頸がん関連のHPVです。そのうち、16型と18型が最も高頻度に検出されるため、この2型と尖圭コンジローマ(性感染症の項を参照)の原因となるHPV6型・11型の4種に対するワクチンを接種することができます。
HPVワクチンは、平成25年から定期予防接種となり、小学校6年生から高校1年生までに相当する年齢(概ね12~16歳)の女子は公費負担(無料又は低額)で接種を受けることができます。
ただし、因果関係は不明ながら、持続的な疼痛を訴える重篤な副反応が報告され、厚生労働省は現在、積極的な接種の勧奨を中止している現状があります。
性交を経験し既に感染している女性への治療効果はありませんが、まだ感染していない型の将来の感染を予防することができますので、45歳までの方で接種を希望する場合は是非ご相談下さい。
接種は３回(初回接種後２ヶ月目と６ヶ月目)必要です。

麻しん風しん混合(MR)ワクチン

妊娠初期に風疹にかかると、胎児に感染してしまう可能性があります。胎児が感染すると、心臓奇形や聴力障害、白内障、発達障害などの先天性異常(先天性風疹症候群)がおこることがあります。
妊娠する可能性のある女性や将来妊娠を希望する女性は、妊娠前に十分な免疫を持つことが重要です。
風疹抗体検査（血液）により免疫の状態を確認し、不十分の場合にはワクチン接種を行うことによって、先天性風疹症候群の発生を防止できます。

小金井市にお住いの方は、公費負担制度もありますので、妊娠を希望される方や、過去の妊婦健診で抗体保有が不十分と言われた方は、是非ご相談下さい。

インフルエンザ予防接種

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる疾患です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など、全身の症状が突然現れます。
併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
お子様では稀に急性脳症を、ご高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎をともなうなど、重症になることがあります。

そんなインフルエンザを予防する有効な方法の一つに、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年違う種類が流行するため、予防接種も毎年行う必要があります。 インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。
日本では、インフルエンザが例年12月～3月頃に流行することを考えると、毎年10月下旬～12月に接種するのが良いでしょう。

妊婦さんのインフルエンザ予防接種について

不活化ワクチンが使われているインフルエンザワクチンは毒性を消し、予防に必要な成分だけを使って作られていますから、副反応が少なくなります。
体内にウイルスが侵入するわけではないので、ウイルスが増殖することもありません。つまり、おなかの赤ちゃんにワクチンが悪影響を与える可能性も極めて低いと言えるわけです。

さらに、以前よりも副反応が少なくなった改良型のインフルエンザHAワクチンというものが使われているので、より安心出来るようになりました。

妊娠週数を告げてご相談ください

ただし妊娠16週頃までの妊娠初期は、胎児の状態が不安定なので、予防接種を避ける傾向にあります。 妊娠初期における予防接種で、流産の確率が高まるとの報告があるわけではないのですが、明らかに安全に近づく妊娠中期まで待って接種することが望ましいようです。
その間、もし流行の真っ只中であったり、大勢の人との接触が避けられなかったりする場合など、妊娠初期でも予防接種が勧められる場合もあります。

そうした際には、感染のリスクと予防接種のリスクを天秤にかけて判断する必要性が生じてきます。
妊娠初期の予防接種で迷われている場合は、妊娠週数を告げてご相談ください。